
カバードピープルとボクたち:くだらないことにこそ、価値がある。
こんにちは。
鹿児島県・甑島(こしきしま)の最南端、下甑町手打から
―― こしきブリュワリーです。
今日は「こしきブリュワリー」の"根っこ"の話をしようと思います。
実を言うと、こしきブリュワリーは、「ビールを作りたい」というだけで
始まったわけではありません。
その起源は、2022年の冬に産声を上げた プロジェクト――「カバードピープル
(Covered People)」にあります。
「くだらない」に惹かれた人たち

発起人のヒオキンさんがデジタルアートを世に放ったところから、
このムーブメントは始まりました。
クリエイター、サラリーマン、農家、職人。果ては海を越えてドバイに暮らす人まで。
住む場所も、職業も、年齢もバラバラ。自称「カバード民」は、なぜだか癖になる
アート作品と、共感のできる価値観の元に集まりました。
繋いでいたのは、「投資で儲けよう」なんて下心じゃありません(笑)。
くだらないことにこそ、価値がある。 一見すると逆説的な、
でも本質を突いたこのビジョンでした。
「余白」から生まれるもの
今の世の中は、「コスパ」や「タイパ」を追いかけて意味のあることや
役に立つことばかりが評価されるようになっています。
でも、本当に面白いものって案外そういう枠からはみ出した「余白」
みたいな場所から生まれるんじゃないでしょうか。

カバードピープルの 目標は、「数百年後も繁栄し続ける、生活圏を伴った経済圏」
を作ること。 大きく出ましたよね。粉骨砕身、ボクたちは本気です。
350人以上の仲間が建てた「秘密基地」
その「実体のある実験場」のひとつが、このこしきブリュワリーです。
ブリュワリー発起人の祖父の土地にあった建物を改修して、建てた工房の各パーツや
基礎など、およそ2000パーツに分けてNFTとして販売しました。
このプロジェクトに関心を持った約350人の人たちが「この柱は俺の!」
「この断熱材は私の!」と、まるで自分の秘密基地を作るように支援や
応援をしてくれたのです。

この建物には、みんなの「所有感」と「ドヤれる権利」
(「オレ、離島にクラフトビール工房を持っているんだぜ」と言える)、
そして何より――くだらない事を面白がる心が詰まっています。
「くだらないこと」が、いちばん強い
「地方創生」なんて立派な看板を掲げるつもりはありません。
ただ、自分たちが最高に楽しいからやっている。
それだけです。

でも、そのくだらなく、かつ楽しそうな熱狂に、気付けば島の人たちや、
遠く離れた仲間たちが加わってくれている。
「お金にならないトークン(こけし)」でやり取りしたり。
河川敷にバルーン梵鐘を持ち込んで「大おおがね祭り」で騒いだり。

一見すると「ネタ」の積み重ねに見えるかもしれません。
でも、その泥臭いプロセスこそが最高に面白い。 「不都合な真実」も含めた
リアルな物語こそが、美味しいクラフトビールをさらに、美味しくするスパイス
なのかもしれません。
一緒に、乾杯しませんか
これからも、この島から、未完成で愉快な実験を発信し続けます。
あなたにも、この「くだらないけど面白い企み」に、一枚噛てもらえたら
最高です。
乾杯!




