

時間の流れを忘れる、海と大地の彫刻
甑島は、時が刻んだ大地と、潮が彫り込んだ海の風景が織りなす、自然のキャンバスだ。
そびえ立つ鹿島断崖は、風と波が何万年もかけて削り上げた彫刻のよう。
白亜紀の地層がむき出しになった奇岩群は、地球の記憶そのもの。
透明度の高い海に身を投じれば、流れに乗るたびに、時間の感覚がほどけていく。

この島には、語り継がれる物語がある
甑島の名は、古の時代に生きた人々の知恵から生まれた。
島の岩が「甑(こしき)」=米を蒸す器に似ていたことから、その名が刻まれた。
奈良時代には、甑隼人と呼ばれた者たちが宮門を守るために都へ渡った。
今もなお、島の漁師たちは、受け継がれたキビナゴ漁の技を守り、潮の流れと語り合いながら生きている。
ここに息づく文化は、新しいものではなく、古くて新しいもの。

島時間に浸る、何もしない贅沢
鹿児島本土から船で約75分、甑島に着くと、空気の密度が変わる。
時計を見る必要がない、目的を決めなくてもいい。
波の音に包まれるカフェ、地元食材をふんだんに使った食事、
そして、ほんの数人だけが知る、海へと続く秘密の小道。
この島での旅は、何かを得るのではなく、手放す旅。
せわしない日常から、一歩外へ出たとき、島時間が心に染み込んでいく。
09969.jp
クラフトで
ものづくりは、ただ形をつくることではない。
素材を選び、手を動かし、時間を重ねる中で、そこに**「想い」**が宿る。
クラフトは、技術だけでなく、感覚と経験の積み重ねの中で生まれるもの。
それは、使うほどに味わいを増し、人とともに成長する存在であり、
時には、未来へと続く新たな価値を生み出していく。
たぐる
手を伸ばし、過去の知恵と未来の可能性を引き寄せる行為。
革のしなり、木のぬくもり、金属の重み。
それぞれの素材が持つ歴史をたぐることで、そこに刻まれた時間を感じる。
クラフトを通じて、失われつつある価値をもう一度手繰り寄せ、未来へとつなぐ。
職人の技術や文化の継承もまた、たぐることで受け継がれるもの。
めぐる
人ともの。技術と感覚。過去と未来。
クラフトは、単なる製品ではなく、関係を生み出す媒介となる。
触れたときの質感、使い込んでいく変化、そのすべてが、新たな物語を紡ぐ。
ものづくりを通じて、土地の文化をつなぎ、人の想いを結び、時間の流れに存在を刻む。
それは、単なる「所有」ではなく、使う人の人生に寄り添う存在となる。
甑島から、まだ見ぬクラフトを。
KOSHIKIBREWERY
自然と、人と、感覚。
KOSHIKI BREWERYは、鹿児島県・甑島から、まだ誰も見たことのないクラフトビール(発泡酒)と、その先のプロジェクトを届けるブランドです。


SHOP&STUDIO
ものつくり工房 L.O.L.“09969”BaseCamp
〒896-1601 鹿児島県薩摩川内市下甑町手打861
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