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記事: なぜそれを「クラフト」と呼ぶのか?

なぜそれを「クラフト」と呼ぶのか?

なぜそれを「クラフト」と呼ぶのか?

手作り=クラフト?

「クラフトビール」

いまや当たり前のように使われているこの言葉ですが、
ふと疑問に思ったことがあります。

「なんでビールはビールでも
 『クラフトビール』って呼ぶの?」

「クラフト(Craft)」をそのまま直訳すると、「手仕事」や「職人技」。
この言葉の響きから、「職人が手作業で作っているこだわりのビール」という
イメージを持つことが多いと思います。

ですが、いまの時代にこの言葉を使うとき。
「手で仕込んでいるかどうか」という物理的な話ではない場合が
多いのではないでしょうか?

だとすれば、いまの時代に言うクラフトとは
一体何をさすのでしょうか?

今日は、この"クラフト"という言葉に込められた
「反骨精神」についてお話しをさせてください。

なぜ わざわざ名前が必要だったのか

時計の針を、1970〜80年代のアメリカに戻しましょう。
当時のアメリカのビール市場は、今とは全く違う景色。

そこにあったのは、少数の巨大メーカーによる寡占状態。
スーパーの棚に並ぶのは、大手メーカーが作るラガービールばかり。

  • 味が均一
  • どこで飲んでも同じ
  • とにかく大量生産

誤解を恐れずに言えば、それは「喉の渇きを潤すための工業製品」として、
完璧に最適化された世界でした。

しかし、そんな「のっぺりとした世界」に、
「もっと面白いことができるはずだ」と反旗を翻した人たちがいました。
当時の小規模なブルワリー(醸造所)たちです。

その象徴とも言えるのが、アメリカ・クラフトビールの父、
フリッツ・メイタグ

彼は1965年、廃業寸前だった
「アンカー・ブリューイング」を買い取りました。

当時のアンカーは設備もボロボロで、ビジネスとしては完全に「負け確」案件。
それでも彼は「このビールはアメリカの文化だ」と言って、効率を捨て、
あえて不便な伝統製法による再生を選びました。

「大量生産・均一化」が正義の時代に、真逆の「非合理」を
突き通したのです。この姿勢が、多くの若者たちに火をつけました。

「もっと苦くていいじゃないか」
「香りが爆発するようなビールがあってもいい」
「とにかく変なビールを作りたい」

たとえば、今ではクラフトビールの
代名詞とも言える「IPA(インディア・ペールエール)」。

あの強烈な苦味は、実は単なる「苦いのが好きな人向け」
という提案ではありません。

当時の「水のように飲みやすく、誰からも嫌われない
大手ラガー」に対する、

「苦くて何が悪い? 香りが主張して何が悪い?」 という、

強烈なアンチテーゼ(反抗)として生まれたものでした。

彼らが作りたかったのは、万人に受ける味ではなく、

「あえて嫌われにいく味」

つまり、「自分たちの思想」そのものだったのです。
そこで彼らは考えたのです。 自分たちが作っているこの液体を、
大手企業の作る工業製品と同じ「ビール(Beer)」という
言葉だけで括られたくない、と。

「俺たちのビールは、あれとは違う」

その明確な線引きをするために生まれた言葉。
それが“Craft Beer(クラフトビール)”だったのです。

定義を決めたのは誰?

では、具体的に「何がクラフトで、何がそうじゃないのか」。
アメリカの醸造家協会(Brewers Association)は、
ひとつの目安(定義)を作っています。

ざっくり言うと、以下の3つです。

  1. 小規模であること(馬鹿でかい工場で大量生産していない)
  2. 独立していること(大企業の資本に支配されていない)
  3. 伝統的、あるいは革新的であること(原料や製法に自由がある)

面白いのは、これが法律ではなく「文化的な線引き」だという点です。
つまり、「規模や資本の独立性」という条件はあくまで外枠の話で、

本質は「自由な意思でビールを作れているか?」という問いかけにあるのです。

日本における「クラフト」の夜明け

日本での歴史も振り返ってみます。

転機は1994年の酒税法改正でした。
これによって、小さなブルワリーが一気に増えることになります。

当初は「地ビール」と呼ばれ、「観光地のお土産」としての
側面が強かった時代もありました。

しかしその後、作り手たちの情熱はどんどん進化していきます。
強烈な苦味を持つIPA、野生酵母を使ったセゾンやサワーエール、
樽で熟成させるバレルエイジ……。

単なる「お土産」を超えて、「作り手の思想ドリブンなビール」が
増えていった結果、日本でも自然と「クラフトビール」という
言葉が定着していきました。

ビールは“飲み物”である前に、表現だ。

ブリュワーが「クラフトビール」と呼ぶ理由は
単に味が違うからではありません。

  • 作り手の「思想」
  • 何者にも縛られない「自由」
  • 常識に対する「反骨精神」

これらが液体に溶け込んでいるからこそ、

それを「クラフト」と呼ぶのです。
工業製品としてのビールに対する、愛ある距離感。

そして「自分たちはこれを表現したいんだ」という宣言。
つまり、クラフトビールとは単なる飲み物(Beverage)である前に、
作り手による「表現(Expression)」なのです。

次にグラスを傾けるときは、ぜひその奥にある
「作り手の企み」ごと一緒に味わってみてください。

きっと、今までとは違う味がするはずです。

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